心が折れたFPS初心者の胸中

 

 

 

PCはMacBook、入っているアプリケーションは主に音楽制作ソフトとオフィスワイ、オンラインゲームという世界とは無縁な人生を送ってきたわけであるが。

 

 

 

PCでゲームをやったのは中学の頃デフォルトアプリのチェスとソリティアに飽き始め、CSSとHTMLをコンプリートし、日々の鬱憤が溜まり始めた頃に魔が刺して始めた「マビノギ」が最初で最後(結局容量がデカすぎてPCが重くなったのですぐにやめた)。

 

 

 

そんな私が最近密かにFPSに興味を持ち始めたきっかけはスマホアプリのストリートファイター(確か600円ぐらいで買った)で、これはFPSとは関係ないけど、架空の世界で「闘う」という行為に触れ、実感した「興奮」、まさに血沸き肉踊ったあの感覚に惹かれていることに気付いたことだった。

 

 

 

そして流れに任せるが如くアプリ版CoDをダウンロード、初戦で18キル。

 

 

 

「あれ、もしかしてこれ才能あるのでは?」

 

 

 

そんな浅はかな慢心。奢りもいいところである。

 

 

 

ゲームセンターのよくある戦争系アトラクションでも大概男の子顔負け、ドン引かれハイスコアを叩き出しまくっていた私は容易に調子づいてしまった。

 

 

 

そして来たる3月某日(日にち忘れたから某とか言ってるけど別に伏せる必要とか全くないわけだよね)、遂にAPEX Legendsシーズン8のNintendo Switchバージョンがローンチされ、調子づきまくりにまくってまくりまくりまくった私は即刻入手したのだ。…これが悲劇の始まりになるとは知らずに。

 

 

 

そして意気揚々とプレー開始。

 

 

 

射撃訓練場でよく分からんロボのチュートリアルを聞きながら言われるがままに操作する中、突如、脳裏を掠めた違和感。

 

 

 

「ボタン多くね?」

 

 

 

どれだけ記憶の片隅の隅の隅の隅の隅から引っ掻き回しても、こんなにボタンとアクション(?)の種類が多い例が見当たらない。敵を撃ち、己は逃げる、それだけのはずが、何故これ程までに複雑なコントロールを要することになるのか、私には全く理解することができなかったのだ。

 

 

 

違和感は膨れ上がる一方で、不安だけが心を侵食していく。このままでは楽しむどころかどんどん苦しむことになる、そんな予感までした。悪い意味で願ってもないサプライズである。

 

 

 

とにかく実戦、やってみないと分からない、そう言い聞かせてログインするとちぇりこがオンラインになっていた。この時の心境を例えるならば、正に砂漠のど真ん中で知り合いに遭遇した時の安心、これに尽きる。

 

 

 

そしてド素人二人、トリオ(もう一人は野良のプレーヤー)で実戦に移ることとなった。

 

 

 

ここで私は2度目の不安感に襲われた。

 

 

 

「ちぇりこ、何故そげに果敢?」

 

 

 

ビビり散らかしながらアイテム収集ばかり行う私、対して、そんなアイテム収集ゲー野郎こと私を尻目に戦地へと向かう二人。

 

 

 

こういうところに性格って出てる気がするな、ゲームなんだから負けて負けて負け倒して強くなれるじゃん?みたいな。

 

 

 

いや、そやけども、そやけども、「負け」っていう結果が突きつけられることが辛いのであって、わたしは、そう、勝てばいいけど、勝てない、それは分かりきっている。

 

 

 

百戦錬磨の猛者どもの巣食う戦地に、こんな、生を受けて数時間の赤子同然のアマが放り出されて、負け戦、そう正に負け戦。おえええ

 

 

 

殺られることになんの恐れも抱かず走りだす二人を見ながら私はそんなことをぼんやりと考えていた(ぼんやりと考えていたせいで、迫るリングに追い越されてそのまま息絶えたダサーい時もあった)。

 

 

 

そして2日目、1戦目に私はまたリングに圧殺されたのであるが、ここでまず疑問なのだが、皆考え無しに突っ走っているように見えて何故迫るリングの境界線と激戦区(?)の判別ができるのか?

 

 

 

今のところ13回プレーして(13回しかプレーしてないくせにネガティブな事ばっかりいいやがってこいつ舐めんな、クソ、とか思わないで…思わないで…)、半分以上の割合で二人を見失って迷子になり、APEXが広大な自然の中を駆け巡るゲーになっちゃってる現象が起こっているのだが、これは、なに?(なに)

 

 

 

えどこから周ればそっちに行ける?みたいな方面に二人が消え去って、私一人で徘徊して、またアイテム収集ゲーになっちゃって、いそいそとアイテム収集してたら急に背後からキルされる、という件を何回やれば良いの?という、悲惨極まりない昨今。

 

 

 

かと思えば、まあ当然のことながらゲームする友達なんてほぼ皆無なため私自身野良でやってる訳だが、トリオでゲームしようとしたら何故か1人ぼっちのチーム(もはやチームとか呼ぶのもつらい)で戦地に放り出される、という私泣かせな状況が今晩で3度もあったし。頼る人いなかったら雑魚死まっしぐらだし。当然だし。なんなんほんまに。泣くし

 

 

 

という、開始早々挫折の連続、くしゃみの連続、目も痒いし、花粉症って辛いよね。

 

 

 

人生においてこんなに痛烈に敗北を感じたのが生まれて初めてで、軽くというか結構リアルにショック受けてて自分でもびっくりしてる。つらい。でも楽しい。けどつらい。鼻水とまんない。もうアレグラ一錠でどうにかなるわけないし。

 

 

 

ここまで嫌な事ばっかりよく書き連ねたなー、と我ながら思うけど、結論としては「もっとがんばるぞ」なわけなのでウケる。

 

 

 

でも、思わぬところで自分の思考の悪癖に気づくことも出来たし、なんだかんだ1日目は弾を当てることすら出来なかった私が、なんとか頑張って銃撃して相手に存在を気付かれ、そしてDIE…となれるところまでは来れたので、成長していないこともないのかもしれない。

 

 

 

未だに雑魚死、雑魚死、からの雑魚死(雑魚死が言いたいだけ)で、あーあおれもはやく20キルとか、言いたいなー、とか夢想しているけど、上手くなろうと思ってやってたら上手くなれる気もしてきた。

 

 

 

敗戦歴とか、やられた過去とか、気にしない人間になるって結構大変だなあと思う。「まずはやってみないと」、当たり前のことだと思ってたけど、小規模な「まずはやってみないと」は出来るのに規模がでかくなるとそれが出来ない(ゲームを大規模だと思ってる人間)っていうのはなんかダサいし、完璧な人間なんていないし…?

 

 

 

ということで、失敗・敗北からの学び、というものを、今から体現していこうと思う。

 

 

 

 

 

雑魚死の申し子、もっとがんばるぞー